流産率の低下と着床率の向上を目的とする着床前診断を推進する会

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女性

2018.03.29

心拍確認、母子手帳受理。嬉しく待ち遠しかった定期検診。突然の流産宣告。手術を待つ1週間。お腹の中の子はもう動いていない。なのに続く悪阻。
私は赤ちゃんを望んでいるのに。これからやる手術は赤ちゃんを望まない人がやる中絶手術と同じ掻爬術。
心の傷と身体の傷。手元にはもう使う事のない未記入の母子手帳。心が死んでいく想いを4回経験しました。
このまま諦めきれる?自分自身に尋ねてみても、やっぱり私は諦めきれない。今、ここで諦めたら人生を終える瞬間、諦めた赤ちゃんの事を悔やんでしまう自分がいる。そう想像した私は九州から神戸へ。着床前スクリーニング。たった1つの希望を胸に。初めての採卵。取れた卵は5つ。うまく育った3つを検査に出し、異常のなかった唯一の卵。グレードは2bc。普通の病院では破棄されるグレード。それでも正常卵だから大丈夫だと、初めての移植。今、私が抱いている娘はグレードの低い、普通の病院では見た目だけで選別され破棄されていたであろう卵で妊娠出産しました。命の選別ってナニ?グレードが低くても卵の見た目の成長が遅くても産まれてくることが出来る命もある。大谷先生に救って貰った大切な命。2人目だけど6人目の命。4回目の流産の時、第二子を諦めなくてよかった。
流産を繰り返すと、もうこれ以上傷付かないで済むようにと、心にブレーキをかけてしまいます。妊娠がわかっても、また途中で駄目になるかもしれない。流産宣告されても回を重ねるごとに、やっぱりね。と自分自身で思えるように。少しでも傷付かないように。
着床前スクリーニングで妊娠しても、途中で流産死産した時が強く周りには妊娠した事すら言えませんでした。新生児用品の準備ですら、最低限の準備をギリギリに。もしかしたら使えないかもしれないからと自分自身に言い聞かせながらの準備。当時4歳の長女にも、ママは太ったから。とだけつたえていました。分娩台にあがっても、無事に産声を聞くまでは不安で不安で。本当なら妊娠が分かったら周りや家族、子供にもキチンと伝えて新しい家族を迎える準備をしたい。だけど何度も悲しい経験をしているとそれすらできない。 無事に着床しても、安定期に入っても、臨月になっても、ずっとずっと不安でした。産声を聞けて初めて流産死産の不安から脱出できました。
心を閉ざして、ブレーキをかけて、もうこれ以上傷付かないように。そんな私の様な想いは誰にも経験させたくありません。本来なら誰だって妊娠したら嬉しいし、安定期に入ったら皆んなに妊娠したことを伝えたい。日に日に大きくなっていくおなかを摩りながら家族とお腹の赤ちゃんを愛でたい。そんなあたり前にあるはずの幸せを感じることが怖かった。もしまた途中で流産したら。。。そんな不安の中、隠れるように妊娠期間を過ごさなければならない妊婦をひとりでも減らしたい。
着床前スクリーニングがあって良かった。あのまま何度も何度も流産を繰り返し、子供を授かることを諦めなくてよかった。
こんなに素晴らしい技術があるのに周りは知らないもどかしさ。私の様に辛く悲しい想いを経験する女性がひとりでも減らしたい。そう思います。