お知らせ
女性・42歳
2018.03.29
結婚は39歳目前。すぐに不妊治療専門医にかかったが、42歳の今まで立て続けに3度の心拍確認後の流産。避妊のことは教わったが、妊娠出産にタイムリミットがあること、不妊・不育のことは誰も教えてくれなかった。いや、多少は知ってはいたがどこか他人事だった。「まさか私が⁈」…流産の度繰り返される「あなたの年齢ではよくあること」という医師の言葉は、私の心を深くえぐった。頼りはネットの情報だけ。藁をも掴む思いで着床前診断を行なっている病院の門を叩いた。「くれぐれも内密に」と口止めされ、どこか後ろめたさを感じた。着床前診断を公けにしていない病院が多いのなぜ?患者が気軽に口にできないのはなぜ?着床前診断は命の選別ではない。妊娠後の検査は許されて、妊娠する前の検査がなぜ許されないのか?着床するかもわからない胚をひたすらに移植して流産を繰り返せと言うのか?障害のある子どもを排除しようとか男女の産み分けをしたいとか、そういうレベルの話ではない。ただただ、産まれ得る命をこの手に抱きたいだけなのに…
流産を繰り返す間費やした3年間、1000万円以上のお金。重くのしかかったままの辛い流産のトラウマ。決して消えることはないだろう。経験した当事者にしかわらかないとてつもない痛みや苦しみ…これ以上自分と同じ思いをする人が増えないことを祈る。
子どもを望む全ての夫婦が、当たり前の権利として、地域差や経済的な制限なく等しく前向きに治療できること、堂々と授かることができる世の中になることを期待して…